男を上げる帯結び「片ばさみ」
「貝の口」より簡単で崩れにくい。椅子に座っても邪魔にならない、実用美の極致。
背中が平らで快適
結び目が平らになるため、車の運転や居酒屋の椅子、映画館でも背もたれを気にせず座れます。「浪人結び」とも呼ばれ、日常使いに最適です。
初心者でも1分で完成
複雑な工程がなく、一度覚えれば鏡を見ずに締められます。浴衣や着物初心者こそ、この「シンプルさ」が着崩れを防ぐ近道になります。
緩まない・解けない
帯の間にタレを差し込む構造上、歩いているうちに結び目が緩む心配がほとんどありません。一日中、凛とした着姿をキープできます。
ステップ解説:角帯を「片ばさみ」で締める
ポイントは「手先」の長さ調節と、最後の「差し込み」。
この2点を押さえるだけで、プロのような仕上がりになります。
手先の長さを決める
半分に折った帯の端(手先)を、肩からみぞおち程度の長さに取ります。残りの帯を腰に二巻きし、しっかりと締めます。
タレを斜めに折り上げる
長い方の帯(タレ)の内側へ斜めに折り込みます。手先を上に重ねてひと結びし、結び目を縦にキュッと引き締めます。
タレを帯の間に差し込む
余ったタレを適切な長さに折りたたみ、胴に巻いた帯の間に上から差し込みます。これが「片ばさみ」の由来となる重要な工程です。
結び目を後ろへ回す
お腹をへこませ、時計回りに結び目を背中へ回します。背中心(背中の縫い目)から少し左右にずらすのが「こなれ感」を出すコツです。
粋に魅せるコツ
- 前下がり・後ろ上がり:前はへそ下、後ろは腰の位置で。重心を低く見せるのが男の美学。
- 緩み防止:差し込んだタレが帯の下から3cmほど覗くようにすると、摩擦でより強固に固定されます。





